耳鼻科デビュー
「王様!今朝もシーツに血がついております!」
「うむ。わかっておる。夜中に虫が騒ぐのじゃ」
「む、虫といいますと?季節外れの蚊でも舞っていましたか」
「いや、耳の奥でむずむずとするのじゃ。どうも痒くてたまらん」
「耳の奥ですか。ではまめこが見て差し上げましょう」
「そっとじゃぞ、そっと・・・」
「ぎぇえええええーーーっ」
「どどどどどうしたというのじゃ!耳元で騒ぐでない!」
「すすすすみません、王様。しかしあの」
「何じゃ言うてみい」
「いや、やっぱり私の口からは」
「何じゃ何じゃ、気になるではないか!早う言うてみい!」
「いえその・・・、見えません」
「見えぬ?! どういうことじゃ。まさか虫が耳を覆ってしまったのか!」
「いえ、王様の耳の穴が小さすぎて何も見えないのです」
「小さすぎるとは無礼な!」
「すすすすみません。まめこの耳の穴はほら、こんな風に丸見えなんですが、というか、世の中の大半の人の耳の穴はもっと大きいかと思われますが、王様の耳の穴はとても小さい上に、上部がこうして塞がっておられる珍しい形をしております」
「ふむ。そういえばワシの父は耳の穴にヘッドフォンが入らないと嘆いておった。ヘッドフォンよりは小さな虫であろう、気の毒に。このまま生かしておくことに・・・」
「いけません!!!!参りましょう!いざ耳鼻科に!」
と、いうことでまめたろう耳鼻科デビューへ。
案の定、おそろしく大きな耳カスがたーんと出でまいりました。
こんな小さな耳の穴をどうやって掃除するんだろうと思っていたら、
内視鏡のようなものを入れて耳の内部をモニターで見ながら、
針のようなピンセットで一つずつつまむんですね〜。
王様は世の終わりのような形相で号泣。
でも今晩から熟睡していただくことになるでしょう(と期待)。
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